ひぐらし解でござる

 ……やっぱり、羽入の頭の○○○に誰も突っ込まないのはどうかと思うんだ。
 という訳で祭囃し編其の六「幕開け」。

 重ね重ね、設定部分は大体理解してる自分ですが、具体的なストーリー進行は知りません。なのでここから先は完全に未体験ゾーン。wktkが止まりません。
 だからレナよ、亀甲縛りでハートフルな会話するの禁止。笑うべきかしんみりするべきか。

 さて、今回で黒幕の思惑はまあ解りましたけどね。じゃそれに使われた鷹野個人は何を考えてたのか、という疑問が。あの黒板説明だけじゃただの操り人形にしか見えない。
 結局のところ、雛見沢症候群の真相は明かされなかったのですよね。原作中でも。「こういう症状が発生する」という実例があって、そこから辿って「どうやら雛見沢が大元らしい」という事までは判ったんだけど、その原因はとうとう判らずじまい(故に「症候群」)。一二三仮説じゃ細菌って事になってますが、それも実の所話の中で「真相」と決められた訳では全然ない。どころか女王感染者が死んだら云々なんて、実際そうなったらどうなるかまったく描かれなかったせいで、かなりうさん臭いです。
 普通に考えるなら、鷹野としては、研究者としては、「真相」の証明こそが第一目的になって然るべきなのですがね。でも終末作戦てのはその手がかりも何もかも全てをぶっ壊すちゃぶ台返しでしかない。梨花ちゃまでなくても、これはおかしい、と思いますわ。

 もう一度過去話を見直して、ちょっと考えてみる。
 終末作戦が完了したとしても、「その裏に何かが隠されている」という匂いは都市伝説として語り継がれる。「秘められた真実」としては、一二三爺仮説は甘美な「伝説」でありますわな。雛見沢症候群の真相如何に関わらず。
 「伝説」になるのは、「オヤシロ様の祟り」ではなく、一二三仮説。
 そっか。オヤシロ様に挑戦状叩き付けて「神になる」とまで言い切ったのはこういう事だったのね。「サイカイ」でうだうだ語られてたあの状況こそが、鷹野が望んだ物だった訳だ。
 かなり計算ずくですわな。

 ……でもなぁ。やっぱり「すり変わってる」とは思っちゃうよな。どういう結論が出るにせよ、どうにかしてちゃんとした研究続けるのがあの世の一二三爺さんの望みだろうにね。一二三仮説の証明は二の次、どうでも良くなってたとしか見えない。
 やっぱり、どこか狂ってたんでしょうかね。巷じゃ「鷹野自身も雛見沢症候群を発症していた」という解釈もあったり。でもそれで片付けてしまうのは何か嫌だ。
 さんざ踏まれて蹴られて、もう単に一二三仮説を証明して公に認めさせるするんじゃ気がすまなくなった、鷹野個人は固く信じ込んでたから「真相」の真偽は彼女にとってはもう無問題、むしろ真実以上の「伝説」に仕立て上げる事が目標になった……と解釈すべきなんですかね。結局ただの復讐じゃねーかと言いたいけど、さ。

 結局の所は、どう転んでも道化、ですか……