上川徹ディナーショー

 FIFAワールドカップ決勝トーナメント三位決定戦atゴットリーブ・ダイムラー
  ドイツ 3 - 1 ポルトガル
  ドイツの得点:57&78minバスティアン・シュバインシュタイガー 62minO.G.(アルマンド・ゴンサウべス・ティシェイラ“ペティート”)
  ポルトガルの得点:88minヌーノ・ゴメス

 それにしても国際映像のカメラマン、「スタンドにこんな人が」な絵を撮るのに妙に気合が入ってないか?
 今日の観客席は「世界最速の顎」、ミハエル・シューマッハ氏であらせられました。しかもご丁寧にシートがレカロでやんの。隣のケバい姉ちゃんは嫁か?弟はどうした?

 という訳で、楽しい試合でした。どっちも攻めは良かった。代わりに中盤の守備はあんまり意識してなかったような。が、それでも局面々々の当たりの強さでやっぱりドイツに分があり。ポルトガルは休みが1日少なかった訳だし、そのせいもあったかも。崩しのパスさえ繋がればポルトガルも良かったんだけど、凸が精彩を欠いてどうもいい形が作れない。上がれば集中マーク、下がれば組み立てられないというお決まりのパターン。

 彼に限らず大会全体を振り返るに、中盤の守備の大切さ、(それに対する回答である)ミドルシュートの価値なんかと一緒に、「単独トップ下の限界」がはっきり見えた大会だったなあ、と。ポルトガルも、メンバー変えて凸一列下げて2トップにしてから良くなったし。
 それはとりも直さず、今流行りの「4-5-1(4-2-3-1もしくは4-1-4-1)」の限界でもある訳で、このレベルだと1トップなり1トップ下はかなり厳しいもんがある、と。そう言えばこれやってるイタリアもフランスも決勝までは行けたものの、目論見通りに機能してるとは言い難い。チェコは1トップのコラーが壊れた時点で崩壊したし、イングランドはまるで形にならなかった。集中マーク受けても自力で何とかできる強い(上手い、ではなく)FWなりMFなりがいればそれでもどうにかなっちゃうんだろうけど、それは即ち「○○頼りの糞サッカー」に他ならん訳で、それって何か違くなーい?と思う訳ですよ。

 閑話休題
 まあとりあえず、楽しい試合でございました。いつも通りの喧嘩サッカーではあったけど、総合的にドイツのが良かったし、順当な結果でしょう。ポルトガルも1点返したので良しって事でいいんじゃないでしょうか。
 さて。
 ああ……今から胃が痛い。